『タイキの希望』①

『タイキの希望』①

我が家に出張シェフが来た

シェフというのは大平家の次男タイキのこと。

ある日いきなりタイキが「えりこさん、タイキがゴーヤーチャンプルー作るから、えりこさんの家にお泊まりしていい?」と言ってきた。

前々からタイキが作るゴーヤーチャンプルーの評判を本人から聞いていたえーりは二つ返事で返した。

タイキは自信満々で「ゴーヤーと、ポークと、卵を買っといてね」と言い放つ🤣それにえーりは笑いを堪えながら親指を立てて👍と応えた。

という訳で、土曜日にお泊まりすることになったわけ。

 

約束の土曜日がきたーーー

夕方にタイキを迎え一緒に買い物からすることになったのだが、功、タイキ、えーりの3人は美味しくゴーヤーチャンプルーを食べるために昼なしで動いていたから、用事と買い物を済ませた頃には3人とも生気を失いかけていた😨

どんなにお願いしてもお喋りが止まないタイキが、その時ばかりはろくに返事もできないぐらい元気がなかった。なら、ゴーヤーチャンプルーは明日の朝食にまわして、前々からタイキにお願いされていた魚料理を急遽食べることにした。

初めて行く魚料理店にドキドキとワクワクで盛り上がったはいいが、どの料理が美味しいのかが全くわからない。それでも空腹に勝てない3人はそれぞれが食べたいものがすんなりと決まった。

えーりが魚のバター焼きで、功は魚のあら煮、タイキはというと、その店で1番高い伊勢海老のウニ焼きと魚のバター焼きのセットを躊躇なく注文した。

いくらお腹が空いてるとはいえ、このセットが食べれる?って功とえーりは顔を見合わせてしまった🤣

 

それがコレ

左はお腹ペコペコのタイキ

右は食べ始めてご機嫌なタイキ

 

大の大人でもカミカンティ(食べきれない)するぐらいの量で現れたんだけど、嬉しそうに頬張って完食😲

その時、えーりは悟った。簡単にタイキを食べに連れて行くって約束すると大変だ。給料前はやめようってマジ思った💦

 

タイキはおねだり上手っていうのか、思っていることを真っ直ぐ伝えてくれるからなんの違和感もなく、えーりは「いいよ」って返事するんだよね。

叶えてくれるかな〜なんて探ることもなくただ気持ちを伝えてくる。だから、なんの抵抗もなくえーりは「いいよ👍」って応えてる。

「時間がある時にね」とか「いつかね」と返しても、タイキは「できる時でいいから」って言って待っている。それがどこまで待てるかなって思ってあえて知らんフリして長いこと待たせたことがあったんだけど、それでも急かすことなく、えーりが言い出すまで待っていた。

そんなこともあって、えーりがやってあげられる事はできるだけやってあげたいって思って関わっている。もちろんタイキに限らずね。 「まるでタイキのおばあちゃん?」って言われているけど、誰のおばあちゃんでもいいのよ。できる間が花なんだからって思うし、嬉しそうにしている顔を見れることはえーりにとっても元気の素になっているわけなんだから。

この日は叶えてもらった者が嬉しいのか? 叶えた者が嬉しいのか?

あ〜〜〜どっちも嬉しいことだなぁ〜ってとても嬉しい気分だった。

希望を叶えるって嬉しいことだね〜

ほんと食べるって人を幸せにしてくれるよねぇ〜

 

 

 

美味しい!は直結
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追伸:次回は『タイキの希望②』でーす。お楽しみに〜🎶

 

 

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