還元祭 その㊵  EnRich 21号 自分を誇らしく思う

還元祭 その㊵ EnRich 21号 自分を誇らしく思う

EnRich

HAPPYBLOGファンの皆さんこんにちは〜
なんか、久しぶりの還元祭投稿だね〜〜。

今週はセミナーウィークもあるから、LIFEVISION東京では、カウントダウンも始まっているよ〜。ぜひ、読んで来てね。

さーて、今回の紹介記事はもっちろん親力プログラムの第一人者の由貴ちゃんだよ〜。
LIFEVISIONに入社する前の由貴子は、子育てもどうしていいのか分からない状態だったから、なんか自分に自信なげで、ちょっとビクビクしているように見えたんだけど、一緒に遊びに行ってもそんな感じ。

「遊ぶ」という経験がないだけに、遊び方もぎこちない。
助産師の仮面を被った時には豹変するけど、まじ別人。
伊達っちがいくって昔の記事を読んでほしいけど、伊達に伊達を名乗ってなかったね〜って思う。

そんな由貴子が、私たちスタッフと一緒に川遊びをしたときのことを記事に書いてくれているんだけど子供の「気持ちを育てる」と言ったとき、どういうふうに関わっていいのか分からないお母さんたちはぜひ、読んでほしい。
テーマが、テーマだけに、リアルに感じる内容だと思うよーー。

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P36 事実を知る
記/ 池原由貴子

*あたり前の遊びの風景・・・
LIFEVISON(円隣)のメンバーと共に川へ遊びに行った。日頃は互いに忙しい日々だが、この日はそれぞれに家族も交えての休息日、大人も子供の皆一緒に楽しむ。

自然の中で体を使って遊ぶという経験は私達親子にとって貴重な時間であった。
ひとしきり泳いだり遊んだ後、数人で川の上流の方まで探索に行くことになった。娘はオタマジャクシやカエルを取ると岸に残った。

上流での探索を楽しみ、岸へ向かって歩く私の向こうに娘の姿が見えた。
「ママ~!」
娘の大きな声に私は川岸に目を向けた。
「エビを釣ったよ!」
彼女の満面の笑みは遠くにいる私にもはっきりと映った。

「早く来て!来て!大きいエビだよ~!」

娘は私に向かって何回もそう叫び、手で大きく招いた。

たどり着いた私に待ってましたといわんばかりの娘の表情。小さな水槽の中には10センチほどのエビが1匹入っていた。
「すごいね、ゆうゆが取ったの?」と驚く私に娘は「うん、代表と2人でね・・・・」と興奮しながらエビが釣れるまでの経緯を細かく話してくれた。そんな彼女の姿は見ているだけでその嬉しさが伝わってくるようだった。

1日中遊び、充実した気持ちで帰路を車で走らせている時だった。
眠たそうな顔の娘が「そういえば、ゆうゆのエビは?」と突然!思い出したように私に聞いてきた。娘の言葉に私は、帰り際に事務所の玄関に置いてあったエビの入った水槽を思い出した。帰るときにチラリと目には入ったものの、その時は気にも留めていなかった。
「そういえば玄関にあったよ」私はさらりとそう答えた。
「持って帰りたかった!」と彼女がすぐに言った。

そんな彼女への返事に少し困った私は、「でもあれは真ちゃんの水槽だから持って帰れないし、家には水槽もないから飼えないよ」と答えた。
「ゆうゆが代表と釣ったエビなのに・・・・」と娘は少しダダをこねるような声で言った。

その時、もっとやりようがあったかもしれない。しかし、エビなどの生き物を飼ったことのない私は、何とか娘を言い聞かせたいと言う気持ちがあった。彼女もついには黙ってしまっていた。

翌日、いつものように慌ただしい朝の時間、娘と朝食を食べていた。そんな時、恵里子さんからメールが届いた。
「昨日、ゆうゆが取ったエビを真ちゃんが持って帰ったと聞きました。ゆうゆはエビをほしがらなかったの?」

恵里子さんは円隣の中で私の母親的存在であり、いつも私たち親子を何かと気にかけてくれている人だ。
彼女のメールを見るまで、私は昨日の出来事をすっかり忘れていた。娘もあれからエビのことは何も話すことはなかった。私は横で朝食を食べる娘にメールの内容を話しながらもう一度彼女に聞いてみた。「ゆうゆ・・、昨日のエビやっぱりほしかったの?」

娘は私を見つめ「うん、ほしかったよ」と呟いた。その言葉に昨日の私の娘への関わりを思い出し、彼女の気持ちをちゃんとくみ取ってあげていなかったと感じた私だった。
「そっか、ごめんね。でも本当にほしいなら何度でも言わないと、ママには伝わらないよ。ママがどうであれ自分の気持ちは諦めたらだめだよ」
「自分の希望を大切にする」それは金城先生の言葉で今の私の課題でもあった。
そして娘にも取り組んでいる関わりの一つでもある。

「うん・・・」

私の言葉に無表情でそっけない返事の娘。そんな彼女になぜか違和感を覚えた。
「だから、希望を伝えないと・・・」そんな言葉をかけようと思ったその時、気づいた。
娘と私、何かが違う・・・

その瞬間、目の前の事実が見えた。

彼女のエビをほしかったと思う気持ち・・・私、共感できないということを。
娘と私の間に明らかにすれ違うものが見え、私は一瞬で頭が真っ白になった。そして昨日の娘の姿が頭の中に蘇ってきた。

川でエビ🦐を獲るという経験は小さな彼女にとって本当に初めての経験だった。だからとてもワクワクしていたんだろう。餌を撒く代表の横で釣れるのをじっと待っていたんだ。だからエビが取れた時、とってもとっても嬉しかったに違いない。
あの時、彼女はとても喜んで私に見せていた。どんなに自分自身に誇り高かったか。

 

*分からない 娘の気持ち
私は彼女のそんな嬉しい気持ちも、ほしかったと思う気持ちも共感しているつもりだった。
けれどそれはあくまで「私なりの解釈」の中での判断だと気づいたのだ。なぜなら、私自身、そのような「希望を持つ、叶える」という経験をしたことがない。そして感じたこともないのだ。
幼い頃に母との関わりを通し「希望を持つ」ことを自分自身で諦めた私は、すべてにおいて「諦める」という選択をしてきた。 そして自分が何を感じ、何を思っているか、そんな自分自身の小さな思いさえも感じない無関心な生き方をしてきた。そんな私が母親になったとしても彼女の気持ちに関心があるどころか、本当に共感することができないのだ。

こんなにまで子供の事を共感できない母親の自分という事実を間の当たりにして、私はうろたえ、茫然としてしまった。

「ママ、行ってくるね」

娘の声に我に返る。学童のお姉ちゃん達が迎えに来てくれ彼女は足早に出かけて行った。

「いってらっしゃい・・・」
娘の背中を見送りながら。私はこれからどうしていいのか分からなくなった。
今起こったこと、感じたことを整理整頓しようと考えたが、全てがまるでごまかしのように見え、冷静になれるような状態ではなかった。
気が付くと、すがるような思いで恵里子さんに電話をしていた。今の自分の正直な気持ちをただ聞いてもらいたかった。
恵里子さんのいつものような明るく優しい声を聞いたとき、私の心は限界だった。 昨日から今日にかけて娘と起こったこと、そこからの事実。自分自身の諦める癖がすべての引き金で、娘に対しても無意識にそう関わっており、何より娘に「諦める」生き方をさせている自分に母親以前に人として最低だという思いだった。

 

*希望を伝えていた

一体、娘はそんな理解できない私にどうやって希望を伝えればいいのだろうか。

彼女がエビをほしいという気持ちを諦めたことも、私の言葉にそっけなく返事した姿も、そんな私を感じてきたからであろうか。私がどんなに「諦めないで」と言っても娘に伝わるはずがなかった。これから私はどう娘と関わっていけばいいのか・・・。

今までごまかし、見てこなかった自分自身の哀れな姿に怒りと悔しさ、悲しみが涙と一緒に一気に襲い掛かっていた。
泣きながら話す私の全てを恵里子さんはただ黙って受け止めてくれた。そして今の事実をきちんと見ること、感じること。否定もせず、肯定もせず、たとえ苦しくても逃げたくてもその感情をただ見ること。そう言って寄り添ってくれた。
恵里子さんの存在は何よりの救いだった。

それから、自分の中にある自分の感情をただ見つめることを始めた。自分の中に自分自身の「無関心」という砂漠が広がっている気がした。その砂漠を泣きながらただ見つめていく。

その何もない砂漠の中に一輪の花。

私が今、唯一感じる心。

それは私を常に導いてくれる金城先生への想いだった。

先生との関わりは、それまで感じない世界に生きる私に、感じる心を芽生えさせてくれた。そんな先生に対してはまるで子供の様に心を開いている自分がいることも感じていた。
「僕を通してでもいいから、自分の感じる心を大切にすること、それがゆうゆを感じるという世界に広がっていくよ」先生が前から私に言っていた言葉。
その時はピンとこなかった私だったが、今何となくその言葉の意味が分かり始めてきた。

「諦めたくない」

無い世界に唯一ある想い。砂漠の中の一輪の花を、娘が摘んで笑顔で私に差し出した様な気がした。この花を受けとりたい。受け取ろう。それは私が初めて持った希望なのだと分かった。自分の中には希望がある、娘に対して何かがある。
何も無いと思っていた絶望から何かを見つけたような安堵感、泣きながらほっとした。そんな思いが今の私にとって生きる上での命綱だった。

「母親として分かっていなくても、できなくても、わが子には伝えていかないといけないことがあるんだよ」
先生の言葉は今の私にはまだ言葉としての段階でしか理解できないが、これから私自身が一つひとつ育て、取り組んでいくことなのだと感じた。

あれから数日たった。私の中であの日の出来事は大きく、今、自分自身を見つめ、向きあっている日々である。
そんな中、娘と買いものへ出かけた時のこと。手をつないでいた娘が突然、「ママ、水槽買って。今度はエビを持って帰りたいから」と言った。そして一人で売り場の方に走って行き、「これこれ」と小さな水槽を差し出した。

彼女は諦めていなかった。そして自分の希望を叶えるために行動するという一歩を歩き始めていた。母親の私が希望という経験を持つと決めた時、彼女の中の諦めが希望に変わった。

母親の私が何を感じ、何を大切に生きるか、そして子供との関わりから伝わり、伝えていくもの。子供が母親から学ぶこと、それは言葉ではなく、母親自身の生きざまそのものなのだ。
だからこそ、母親の私が今自分自身の中を見つめ、取り組んでいくことが大切なのである。

 

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【各号目次】
EnRich21号

生きる目的 心の声9
実践編「心の声を聴く講座」
親力プログラム 「承認と自己重要感」
◆母しか見ていなかった 小堀美奈子
◆私はホントに掃除が好き? 真志喜恵里子
こだわりだからダメ?   宮良幸美
◆事実を知る                   池原由貴子

◯1010HAPPY倶楽部
◆ヒ・ミ・ツのコンタクト 小堀美奈子

スペシャル対談 (前編)
佐野浩一×金城幸政

◯われらが地球計画書
◆“承認”にまつわる幸せ神話

○えりこの天然幸母
◆「いなぐやてぃから・・・」

◯いちゃり場
第2回 川あそび

◯読者の広場より
◯今月のみ〜ぱちくり!?

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