家庭菜園は楽しい 3

家庭菜園は楽しい 3

さてさて、その後の家庭菜園はというと、不良たちを蹴ちらし、原野を耕し、土づくりも終え、種を撒き、害虫も1つひとつ摘み出して守った野菜たち。今考えると、まるで子育てをするように丁寧に手をかけたと思う。
自分が子供だから、まだ子育てわからん時だったけどね・・・。ははは 笑笑

学校へ行く前にチラ見、帰って来たら水やりとかもね。気を抜かずにやったんだよ。野菜のこと可愛いって本気で思ってて、野菜のかぁちゃんやってた笑笑

で、雨あがりにはカタツムリがわんさか出てくるけど取り除いたよ。でも、そんなこともいちいち楽しかったんだよ。

話は変わるけど、種を撒いて芽吹いた時、メチャメチャ興奮したね。例えば、宝石を見つけたような興奮。思わず「芽が出てるーーー」と叫んでたからね 笑

まー、宝石を見たことはなかったけどね。たぶんそんな気分だね。
うん!間違いない!

日曜日になるとおにぎり持って畑で食べる。
なんかぁ〜農家さんになった感じでさ、それがとてもカッコイイって思えたんだよね。なんでカッコイイと思えたのかはあの時はわかんなかったけど、今ならわかる。

それについては後々にね。

畑してて一番の楽しみ、醍醐味はなんて言ったって収穫の時ーー!
あれはヤバイ!

何度か収穫していくうちに、いつ頃が食べ頃なんかもわかってくるわけさ。
だから実をつけ始めたり、葉野菜なんかがフサフサし始めるとワクワクするわけさ。成長が目に見えるから、どんなに嬉しいから。
だから、何日も前からワクワクしっぱなしだわけ。

そんな毎日を積み重ねて、今日は収穫するぞーーー!って日は、学校からの下り坂を転げるように走って帰るわけさ。

ある日、そんなワクワクを崩す事件が起きた。

とぉちゃんと畑で、「そろそろ収穫できるね」って話してたら、その翌日、学校から帰ってみると、ウネの半分が引っこ抜かれてたわけ。

あい、とぉちゃん、ウチを待たずして収穫してる💢って思いながらプンプンしながら雑草とりをしてたわけ。
そこへ、とぉちゃんが来た。
とぉちゃん、そのウネの前に来て、黙って見てたわけ。
で、ウチは待たずして収穫したことへの不満をぶつけようとしたら、とぉちゃんが先に何かボヤいたんだよ。

あの人さ、ボソボソ喋るのが得意なもんだから聞こえんわけさ。なのにさ、2度聞くと怒るんだよ。
ほんと厄介な人だわけさ。
結局、とぉちゃんが刈り取ってないことだけは、とぉちゃんの様子からわかった。
そんな不可解なことが収穫時ごとに起きて、メチャ面白くなかったわけ。
そんな事が続いだある日、野菜を収穫して、自宅に帰ろうとしたら、とぉちゃんが、畑のすぐ隣の家を指差して「その家のおばさんに野菜をあげてきなさい」って言うわけ。

「えーー?  なんで? そんな知り合いでもないのに?」って聞くと、
チッて、舌打ちして睨むからウチは走って届けた。

なんかわからんけど、、、。そしたらさー、それからはなぜか野菜が消えるってことがなくなったわけ。
不思議でしょ笑笑

それから何日もたったある日、とぉちゃんに言った。
「野菜、泥棒されなくなったね」ってね。
するととぉちゃんが、「取られるんじゃなくて、あげるんだよ」って。

今日の教訓 
泥棒される前にあげなさい!!
分けてあげれば、泥棒させるまでもない💡
少しの思いやりがあればの話
気持ちよく生きたい人は気持ちいい人になりなさい!
泥棒されるか、されないかはあなた次第🤣


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