『自分らしいフライング』

『自分らしいフライング』

想いを真っ直ぐに

今から30年近く前の話。

その頃のえーりは仕事を探していて毎日新聞の求人欄とにらめっこしてた。

ある日、ベランダで洗濯物を干してたら、建物と建物の間から小児科の看板が見えた。

「こんな近くに診療所そこに勤められたら良いなぁ〜。あぁ〜〜〜あそこに勤めたーーーーい」とベランダに立つ度にそう思いながら見ていた。

何ヶ月も見ていると、洗濯しているのか、看板を見るためにベランダに立っているのか、わからないぐらいになっていた。

そんなある日、いつものように求人欄を見ていたら、その小児科の看護師募集という求人広告がドカーンと目に飛び込んできた。

思わず大きな声で「ヤッターーーーー」と叫んでいた。

 

早速、面接の申し込みの電話をしてみるのだが、返ってきた返事は

担当者:もう求人は決まりました。

オイオイオイいきなりのフライングか⁉️(心の声)

えーり:えっ?今朝の求人欄を見たんですよ!今朝の!

担当者:新聞社の手違いで取り下げられていないようです。なので面接はできません。

えーり:でも、載ってます!だから面接してください。

担当者:新聞社の手違いで、、、申し訳ありません。新聞社の手違いなのでご了承ください。

えーり:はい!それは何度も聞いてわかっています。でも、私、広告見たんですから面接してください!

しばらく沈黙の後・・・

担当者:しばらくお待ちください😢

するといきなり男性の声に代わった。それは診療所の総責任者である院長だった。

院長:話は聞きましたがもう採用が決まったので、申し訳ありませんね面接はできません。

えーり:それは何度も聞いてわかっています。私は面接をお願いしているんです。

院長:断られるのに面接を受けるんですか?

えーり:はい❣️

院長:あなたもおかしい人ですね!断れるのを承知で 面接を受けるんですか?

えーり:はい?

院長:ところで年齢は?

と少し投げやりの言い方になった。

えーり:えっ?年齢? 39です。

院長:そうでしたか〜。広告にも載せてましたが、年齢制限があって30歳未満が条件だったんですよ。

アラっ?そこだけは見えてんかったなぁ〜(心の声)

えーり:39歳ですが面接はしてください。

院長:ハァ〜・・・???

少々トーンダウンした院長だったが、結局、後日面接を受けることになった。

今思えば結構強引に押し込んでたんだなって思うけど、その時はそんな気は全くなく、ただただ「面接してよぉ〜」の希望だけを伝えていただけだった。

本当に面接を受けたいだけだったんだよね〜。

面接で緊張したことなどなかったえーりだったけど、その時ほど胸が高鳴ったことはなかった。

やっと面接当日がきた。

お昼時間の合間の面接だった。

一通り履歴書に目を通した院長。履歴書を手から離すと

院長:志望動機を聞かせてください。

えーり:自宅から近いからです!

と、えーりは胸を張って堂々と答えた

院長:はーーーーー近いから?

と言うと、持っていたペンを放り投げ椅子に反りがえり悪態をついた。

院長:君って人はなんて失礼な人なんだ💢 僕は〇〇を専門にしていて県内では第一人者なんだよ。普通ならね、それを学びたいから就職したいって言うものなんだよ!それを君は近いからということなの?バカにしてるとしか思えない💢

院長は怒りを露わにしたが、えーりには院長がなぜ不機嫌になったのかが分からなかった。

院長からするとえーりの答えはフライングだったのかも🤣

でもね、えーりにはその志望動機はとっても大事な条件なわけさ!

だから、院長の怒りの熱以上にこう応えた。

えーり:子供を持つ母親である私が勤めるには近いことは必須条件です❗️子供を育てながら仕事をするってことがどういうことかがわからないからそういうことが言えるんです!ここは子供の通う小学校も近く、私にとって自宅、職場のこの3か所が近くにある。この条件なら私は休まず這ってでも出勤します!

と、子を持つ母親の仕事の実情を話した。

ところが、院長はそれに対しても思いもよらないことを返してきた。

院長:だから子持ちは雇いたくないんだよ子供を理由に休みがちになるからね。だから30歳までの独身という条件なんだよ!

えーり:はーーーー?独身?小児科で?ありえん!ここは子供の病気で来院するとこですよね?中には心配や不安を抱えるお母さんも来るでしょう。そんなお母さん方に寄り添うことができるのは、同じ子を持つ母親じゃないんですか?私にはそれができます❗️子供のことで手が取られることがあれば親兄弟に協力してもらいます。そんなことも視野に入れながら面接に来たんです!

どうにもこうにもこの場は思うことを言わずにはいられないえーりだった。

そして、1週間後に返事をもらう約束をして帰宅。

しかし、約束の一週間が過ぎても返事がなく、やっぱり怒らせてしまったか、なら次の職場を探さなければと思った矢先、電話が鳴った。

直接院長からの採用通知の電話だったが、その声は不機嫌さが伝わる声色だった🤣

でも、そんな相手の気分なんてどうでもいい。ただただ希望が叶ったことを素直に喜んだ。

そこで自分らしく楽しむぞって思ったら、最幸の気分だった。

楽しくやろうと思ったら、そう思った通りになる❗️

毎日が遊園地に行くように楽しく仕事に向き合えた。

あ〜〜〜〜ほんと自分らしく生きるって最幸✨✨✨

『自分らしいフライング』は自分の気持ち、想いを真っ直ぐに生きることで、幸せの先取りだとえーりは思っている。

自分の気持ちを大事にするってことは、自分を幸せにする一歩❗️

人は幸せになるために生まれてきたし、幸せになるのは義務❗️

いいか、義務、義務だからね❗️

自分を幸せにすることは「生きる目的」だから本気で取り組まなきゃダメ!

ここでのフライングは、「幸せの先取り」

だから誰もがこぞってやらなきゃダメなこと❗️

わかった⁉️

いやいや、分かっとけって❗️って話だよ❗️

 

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ということで、フライング!って
自分の気持ち、想いを真っ直ぐに生きること
恵里子のように、マイワールド、我が道を行けば分かる。
生きれば分かる。この清々しさ!
もうあとがないよ~~~(^_-)-☆

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