今だからこそ…10
「愛メシ楽屋トーク」より(新聞Vol.10)・・・①のつづき
先生 まぁそんな感じ(笑)。
話を本題に戻した時に、幼い頃から「作家のような事をするんだろうな」って思ってて、それが確信に変わってきたのは高校ぐらいからなんだよね。
何故かって言うと、小学校の頃から、「友達が学校の先生に洗脳されてる気がする」とか「お母さんに洗脳されてるような気がする」とか、「なぜお母さんは、こんな下らない躾をするんだろう」とか、色んな違和感というのを沢山感じていく中、自分は学校で病的なレベルの問題児として扱われて、「病院に見せてこい」って言われてたんだよ
沙織 だからね
先生 時には精神患者に近いような扱い。そこまで異端児扱いされるのはいいんだけれども、自分の中では全くもって涼しいんだよね。 自分を失っていく皆の方が心配
沙織 そうです(笑)
先生 僕は僕らしいから良いけど、「皆は果たして自分らしいだろうか?」って。 「右習え右」で、先生の言う事を聞いて、皆、同じ人物に成り果てていく
沙織 恐いよね
先生 その中で、僕はもうどんどん自分の個性を発揮して自分らしくなっていく。 これ、逆行していく友達がどんどん遠ざかっていくのが分かるんだよ。
だから、中学校ぐらいからは「幸政、考え方違うよね」って言われるんだよ
由亜 そりゃ~そうだ
先生 笑い話で、ラブレター貰った時の返答の話をいくつかしてるけれど、実際、もう少し真面目に言うと、小学校、中学校、高校、大学、大人になって、僕はずっと女性のファンクラブがあるわけね、ずーっと。 あるんだけれども、凄い迷惑なわけ
由亜 迷惑(笑)
沙織 だからね~(笑)
大塚 あ~! そっか~!
先生 「自分の彼氏」という所有物だと思うんであれば、恋愛の意味っていうのは自分の安心の為なので、「私が愛する人」だったら良いんだけど、「私を大切にしなさい」っていう
沙織 恐い~
先生 「あなたの事が好きです。 だから私を大切にしなさい」っていうのは、おかしいと思う
由亜 もう、全っ然分からん!
先生 いや、そういう事なんだよ
由亜 はい! うん
先生 だけど、そういうラブレターひとつでも、「ラブレターの申し込みや愛が分かってからにしよう」っていう返事をすると、相手は理解出来ない
由亜 理解できないね
先生 「好きだからラブレター送ったのに」って言うわけよ。 じゃあ「好きと愛するの違い」が分かりますか? って話になる訳!
由亜 あー、花のね・・・
先生 うん。 「花が好きな人は、摘んで帰るだけ。 愛してる人は肥料をやり水をやり、育てる、愛情を掛ける、それが育てるという事。 愛は育てるじゃないの? 好きだけで終わるんだったら流石中学生」と打つわけですよ、答えを。 すると「幸政酷い」って返事が返ってくるわけ。 「あー、ちょっと早かったかなぁ」って
由亜 だいぶ早かったね!(笑)色んな意味で早かったと思うよ(笑)
先生 だけどそういう次元に対して僕が、なんか好きになるって事は不可能。 その人に夢中になることも
沙織 不可能(笑)
由亜 無理だ
先生 でしょ? だから、本当に興味が無いのよ
沙織 ないでしょ(笑)ないですよね(笑)
先生 中学校までは、のらりくらり遊び感覚で、相談したり色々やってたんだけど、高校ぐらいからは工業系で就職も考える人が多い高校なので、半分は働いてるし、働きながら学校来てる。自分で学費払ってる人も居るぐらいだから、高校からはガツンともう次元が急に学生気分から、ちょっと半分大人の気分に変わるような学校だったので、割と色んな話が仕事の話がバイトの話も含めて出来るようになってきている
由亜 この学校生活で?
先生 うん。 だから、弁当代一つでも、皆でカンパしてから寄せ集め作って自分で生計立ててる友達を支えたりとか、そこからもう大人っぽい事の助け合いがあったりする。 だから話題性も質が上がっていく。
だけど、それでも、友達と自分のギャップって言うのは、やっぱりかなり感じてて、聞かれないとあまり言わない所で無難に置いてたけど、大学に入った時に改めて大学って言うのは、学問を勉強しながらも、レポートとかそういうものも含めてきて研究心がここに付いてくるので、何かの話題について考えるようになってきてるんだよね、高校生に比べて大学生って言うのは。 それについてちゃんと考えていこうとするものが出てくるので、議論が起こるんだよ、これについてどう思うか? そういうのやっていく内に、偶々、人間学で心理学を調べてる勉強してる人や、人間学で宗教を調べてるや文化を調べてる人とか、そういう人達が集まって他愛もないおしゃべり会や飲み会や色々していく中で、学生なりに色んな議論が出てきて、議論討論が始まるんだよ
一同 うん
先生 始めは皆平等に均等にやってたんだけど、僕の意見に皆がこう、ワッッ!! ってなるもんだから、圧倒されてくる。 「は? 何で幸政はこんな考え方が出来るの?」とか、こんな風にして皆が段々注目し始めていって、気が付いたら毎回10対1の議論だったんだよ。 全員対僕、全員対僕
一同 あ~!
先生 で、ある宗教やってる友達は、「お前は入信してないから分からないんだ」って
幸美 入信出来んよね(笑)
先生 「このサプリメントは素晴らしい」とサプリメントの説明してて、その人が病人だったらどうする?
沙織 やだ~(笑)
先生 説得力が無い。 それと同じように、「宗教が人類を救済した試しは無いという事が、過去の事例で歴史で明らかなのに、どうしてそれを信じることが出来るか自分を問い直した事はないのか?」って聞いたわけね
一同 うん
先生 すると、人って言うのは、自分の理解の限界に達するとフリーズして、頭を元に戻してもう一回同じ説明をし始めようとするわけね
沙織 シャッターアイランドだ!(笑)
大塚 ええ~!
先生 思考力、知性の肩書の限界だよ。 そうやって宗教を僕に押してきた人がフリーズして限界を迎える
由亜 限界(笑)
先生 哲学とか思想を勉強していった人は、「何とかの法則を勉強したか?」とか、「何とかの哲学者はこう言ってる」とか、色んな議論を振りかざしてくるんだけど、そもそも哲学は答えを知らない人が考え始めるから哲学なんだよ。 考えた段階で、分からないんだから考えて哲学が生まれたんだよ。 分からない人が「恐らく、こうだろう」っていう仮説を立てて結論付けるのが哲学なのに
沙織 仮説(笑)
先生 それに明確な答えが出ない、仮説の答えに対して、自分を依存させていくって事が果たして、君がしている事がどういう事か分かるか?って
由亜 ヤバいことです(笑)
先生 そういう話をしていくと、またその人がフリーズしていく
由亜 で、また(笑)
先生 こうやって、一人一人の自分の得意だと思ってる分野が、壊滅していくんだね。 破壊されていく。 で、その繰り返しを大学一年はみっちりみっちりやったよ。 で、その噂を聞きつけて、「我こそは!」と思う議論派がその集まりに参加してくる
一同 へぇ~!
先生 だから、大学のあの時期に既にワークショップ系の事が起こってたんだよ
沙織 起こってる起こってる~!
先生 で、僕を認めるのは当時、精々10名に1人くらいの割合で、フリーズして破壊された人は、ライバル視して、考え方が違うって逃げる人
由亜 いるいる
先生 「お前とは話が合わない」とか逃げる人。 で、中途半端に「お前の考え方は凄いと思うけど」って機嫌を取って、横にそーっと仲良しなフリをして自分に白羽の矢が、敵対心が立たないように穏便に済まそうとする人とか、色んなタイプ別に分かれていく
一同 あははは(笑)
先生 で、だけど中には素直に、感動したり感心したりして「幸政、本当に違う! 何でこんな格の違う考え方が出来るの?」って言われる。 あのね、自分を所有した人には無理な議論があるんだよ
由亜 自分を所有した人には無理な議論?
先生 自分を所有した段階で、知識も所有に属してくるので、知識も流れない、データも流れない
一同 あ~!
先生 僕は宇宙に漂ってるので、情報も漂う。 僕は宇宙に生かされてるので、情報に生かされるんだよ。 だけど「我こそは」と自分の事を自我が主張した場合、自分を所有してる事になるので、全て自分にまつわるものは愛と見せかけて所有するんだよ
沙織 そうです
先生 自分を所有した段階で、全てがそこで制限を受けるんだよ。 だから僕は、どの知識や宗教思想にも囚われてないって言ったんだよ
由亜 もう、そこから自分の投影って始まってるんだ?
先生 うん。 そしたら「その発想が浮かばない」って言われたんだよ
由亜 だから、「そうだよ」って言ってるよね(笑)
沙織 発想が浮かばないって(笑)
先生 「発想が浮かばないのは、自分を所有したからだよ」って言った
沙織 偉い~
先生 地球上に、まず始めに存在した妄想、幻覚が、「所有」っていう概念なわけ。 妄想なわけ
由亜 あ~!
先生 所有っていうのは宇宙には存在しない。 ところが、地球人には所有っていう概念が存在するので、資産も何もかも。 だから「自分という存在を何だと感じるか?」ていうのも、下手すると所有してるわけね。 「自分」という
一同 はぁ~
先生 だから、全てがその段階で偽物なんだよ。 間違った概念の元に自分を定義してるので、その人が、どんなに正しく生きても、全てが間違いってなる。 だから、君たちが間違いなく間違ってるのは、間違いない
由亜 「間違っている」の三段階ね(笑)
沙織 間違いなく間違っているのは間違いない(笑)
先生 だから「その概念を抜け出した上で、僕と対等に議論しなさい」って言ったんだよ。 「僕はそこに属してない」って言ったわけ
沙織 そうだよ(笑)、そうだよ!
先生 そこで、皆は競う事を辞めて「あ、はい…」みたいな。それが友達との関係の中で起こっていって、今度はそれが大学の教授と起こり始めたんだよ。大学の教授と話していくと、大学の教授とこういう議論になる。 生徒とは別格の知識を携えてる。 その中で、大学の先生も同じ二の舞になる
由亜 同じかいっ!(笑)
先生 大学の教授が、「金城君、これはこうでね、あーでこーでね? あーでこーであーなんだよ」って。 「こうなんだよ!」って言った時に、「って、何に書いてたんですか?」って聞いたわけね
沙織 偉い~(笑)
先生 それで、また何かの説明をする。 説明した時に「って、何に書いてたんですか?」って。 で、何かを説明する。 「って、誰に言われたんですか?」って。 はい。 果たして、教授が今言ってる意見の何割が自分が独自に発明した言葉ですか? って。 価値や意味を、自分がどれだけ発明したのか、それとも誰かの押し売りで、「あ、そうなんだ」って記憶しただけで、自分の持ち物と勘違いしたのか。 知識とは単に他者の物です
由亜 (笑)うん! だぁるね!
先生 僕が利用してるのは知性であって、あなた方が利用してるのは知識なんだよ。 記憶に属するものと違う訳。 僕の知性は何にも属さないって。 「君はその考え方を何処から学んだ?」って
沙織 恐い恐い恐い~!!
由亜 でた~! 続いた続いた!
大塚 それしかした事ないから(笑)
先生 「じゃあ先生、面白い事例を報告しよう。 ここに青いペットボトルがある。 というのは、何処かからの習得ですか?」
一同 事実
先生 「事実を見れば、青いペットボトルがあると説明出来る、事実を見ればね。 それを何処から学んできたと言われたら、僕は何と答えればいい? 宇宙はこう作られている。 人はこう作られている。 世の中はこうなんだ。 この事実が見えた時、誰から学ぶ必要があるんですか? あなたは見て分からないんですか?」と言った
一同 あははははは(笑)
先生 「それは、視力というレベルで眼球の問題なんでしょうか?」
沙織 違う! 違う!
先生 「眼球の水晶体を通してくるこの映像は何も見抜けないんですか?」って
沙織 ぷっははははは~(爆笑)
由亜 けちょんけちょん(笑)
先生 「僕はね先生、太陽を見つめると、太陽の光の中に闇も同時に存在することが見えるんだけど、それは見たことがありませんか?」って
由亜 ないない(笑)、もう言ってる余裕がない(笑)
先生 その時に分かったんだよ。この僕の論文の結論を、続きを、教授がどれだけ知りたがってるかが分かったので
由亜 何で何で!?
先生 こんなの見たことないからだよ。「僕、ここで学ぶ事ないな」って思ったんだよ
由亜 そうだね(笑)。この学校で一番偉い教授が、その答えを知りたがってるんだからね(笑)
先生 それで「あ、大学やめよう」って思ったんだよ。「ここに居ても時間の無駄かもしれない」って思って、 確認出来たので
幸美 そうだね
先生 それで辞めて、もっと人間見た方が良いな、人間を研究した方が良いなって思ったから、まぁそこから美容師になって。 美容師になったらどんな人にも会えるので
由亜 うん! これまでもいろいろ言ってるね
先生 美容師になったんだけど、どれだけ色んなもの見ても話を聞いても、農業の人の髪切れば農業の話を聞ける、銀行員の髪を切れば銀行の事を大雑把聞ける、こんな風に色んな話をかじりかじり聞くことは出来る。 インタビューみたいに聞いてたから、お客さんに。だけど「分からん!」と思ったんだよ、話だけでは
由亜 わからんね
先生 その本人の主観も入るし、農業も話は聞いた事あるけど、やらんと分からないなって思うでしょ? だから、これプレイヤーにならんと何も分からないなって思ったから、「自分で農業始める」とかそうやって色々やり始めるんだよ
小堀 うん
先生 こういう業種もこういう業種も、やってみないと分からんなって。その経験のおかげで、色々、多種多様にいくつかやったので、「だいたい社会ってこうなんだな」とかいうのが分かってくるさ。 で、大学の時に議論した友達とのギャップ、大学の先生と話したギャップ、サロン時代のお客さんと話していったギャップ、そういうの考えていった時に、自分の考え方が常に次元が違うというか、物の見方や考え方が違うっていう事が、もうめちゃ明らかに分かるんだよ
由亜 ハッキリするね
先生 ていうのは、自分が言ったっていうよりも、「こんなに素晴らしい考え方をしてるんだったら、一人でも多くに聞かせたいので、講演主催したら話してくれませんか?」って、美容室をやってる時に依頼を受けたんだよ
一同 うーん
先生 だから、ミニミニ講演会で最初30名とか20名とかそうやって集めてるワークショップみたいな所に呼ばれて講演しにいったりとかしていく内に、皆がそれを喜んだり絶賛していくようになる、その規模が大きくなる、講演依頼が増える、カウンセリングの依頼がそこからどんどん入ってくる、てなっていった時に、「皆との考え方の違いっていうのがこんなに世の中にとって貴重で、必要性を持たれてるんだなぁ」って言うのを感じ始めた訳さ
一同 うん
先生 だけど、美容室っていう仕事や農業とか、色んな事をやってる傍ら、そういう講演活動やカウンセリングをやるのはいいんだけど、あるところまでは時間も体も、もちろん体力も含めて出来てる範囲は良かったわけ。 ところが、やっぱり千件も二千件も一万件もっていう形でカウンセリングとか色んなの経験していくと、ずっと自分が同じ事を説明してる事に気が付くんだよ。結局、自分の主体が無い人が不幸を作っているなって思った。 「自分次第」って言葉が、ホントに伝わらない!
由亜 うん、伝わらない!
先生 「これは講演会だから」とか「これは何だから」とか、色んな事を言うかもしれないけど、「自分次第」と思えてないから条件反射するって教えているのに、条件反射する! 自分次第って言葉がホントに聞こえない!! 「もうちょっと旦那が悪くなったら」と思ってる。 思ってるよね? だから、旦那次第ってば! 絶対に
由貴子 そうです(笑)
先生 「手を上げたら」だった?
沙織 そうです(笑)
先生 「道で寝たら」だよね?
由貴子 はい(笑)
先生 それはね、「希望」ではなく「必要性」という。 必要に駆られての離婚、必要に駆られての動きだよ
由貴子 あー、「こうなったから」
先生 キッカケは必要性で良いけど、その必要性のまま、希望の世界に必要性持ち込んだら必ず失敗するよ? ここは創造の場だから
由貴子 あー、失敗するね!
先生 失敗する。 必要性はあくまでどうしようもないから、必要性でやるんだよ
由亜どうしようもない(笑)追い込まれてる(笑)
沙織 同じラインじゃないんだよね。 違う所にある
先生 世界中で、「自分探し」とか「自分を生きたい」っていうテーマで、ありとあらゆる本やスピリチュアルや自己啓発、心理学も含めて、色んな世界観が本のプロデューサーとして沢山あったと思うんだけど、単純に言うと、自分に嘘をついた分だけ自分を見つけるのが複雑なんだよ
由亜 あ、そうだね
先生 自分らしく生きなかった人ほど、自分に対する怒りを沢山抱えているので、自分の怒り処理が大変なんだよね
一同 あ~!
先生 「何でこんなに散らかってるんだ!」っていう
由亜 お前だよ!(笑)
先生 自分の主体を外さないで、もし生きたんであれば、自分探しはとってもスムーズになるんだよ
由亜 そりゃ、先生みたいになるね!
先生 自分に嘘を…、これ、嘘をついたつもりはないから難しくなるんだよ
由亜 そうそうそうそう!! そう!
先生 良かれと思って、相手の事もあるさねと思って、思いやりのつもりで、って言う事で、沢山つもりがあるんだけど、それが良い悪いの話ではなくて、自分の本音は置き去りにしては駄目じゃないですか?と言ってるんだよ
沙織 そうそうそう!
先生 自分の本音を置き去りにして、相手の事もあるさねとかそういう事をやってると、本当はそこに軸を置いてしまって、自分の本音は生きてないっていう。 やっぱり、人生の本質はサービス業?
沙織 サービス業(笑)本質がサービス(笑)
由亜本質、やべぇ(笑)
先生 サービス業は、ギブアンドテイクなので、「サービスしたのに!」っていうやつね。 だったらもうサービスじゃないんだけど
沙織 ホントだよ!
先生 求められてないサービスを自分で行ってて、サービスを返さないって事で怒るっていう悪循環
幸美 あたたた(笑)
智子 ほんとです!(笑)
沙織 ホントに! 悪循環
先生 になってるわけ。 だから自分に嘘をついた分、それがややこしいものが乗っかってくるので、それを解くのに時間がかかる。だから自愛を何処でも説いてる。 「やんちゃな神さま」の本にも、「やんちゃな感情」の本にも、「愛メシ」の本にも、自愛は書いてる。「親切」と「自愛」っていうのは、基本中の基本!
由亜 基本中の基本!!
先生 これが出来てる出来てないで、やっぱり自分らしく生きたいって思うスピードも全く違うので
由亜 おっきい! 見えるものが何もかもが変わる
先生 だから、自分らしく生きてると、それはスムーズに始まっていって幸せづくりも幸せで埋め尽くせも簡単になってくるんだけど、なんせね、自分の本音って言った時に「自分の本ねって何よ!?」って、「何だろう何だろう」って自分の本音すら分からなくなってしまってるので、またまたややこしい。
何故かって言うと、人の機嫌を取ること以外、やったことがないので
由亜 人の機嫌を取る…?
先生 思い付かないんだよね。 「本音は?」って聞かれても、「はっ?」って言う
由亜 そっか、そっか、やった事ないんだもんね
先生 「本音は?」って聞かれると「出来れば」って言う。出来ればの理由は「相手の事もあるから」だよ
由亜 そうだね。 ずっとそうなのか
先生 これ、「何で本を書いたか?」って事が、議題の中心だったと思うんだけれども、やっぱり本自体の話じゃなくて、「なぜ書いたか?」って所が、しっかりされてないといけないんでしょ?
由亜 そうそう!
先生 そういう意味で言った時に、子供の頃から、どれだけのギャップをずっと見続けたかっていうのは、分かってきたでしょ?
由亜 相当!
先生 だから、言い換えるとだよ、社会の中で一番、博学、もしくは知識がある人は誰なのか? って言ったら、大学の教授なんでしょ? もう言ってしまえば。 物知りって言うのかな
由亜 うん、そうだね
先生 大学の教授って物知りだけど、机上の空論じゃないの?
沙織 学校にしか、いた事が無い人だよね(笑)
由亜 しかも本に載ってる事を暗記してるだけ(笑)
先生 より多くの本を読んで、より多くの知識を身に着けるのは良いけど、より多くの人の考え方をごちゃごちゃに持ってるって事だよね?
由亜 誰よりも何よりも空っぽじゃん!
由貴子 そう。 自分の考え方が無いんだもん
先生 そういう意味で、皆の考え方も人の借り物。本を読んだ所を齧って残してる、あの人が言ったことを自分の中に残してる。 分かる?
沙織 分かる
先生 そうやって自分が人の知識、人の言葉、で継ぎ接ぎなの分かる?
一同 分かります
先生 このぐらいのベニヤ、このぐらいのベニヤと、このぐらいの角材でこう貼り合わせた家に住んでるわけ。
「自分のものは?」って聞いた時に、自分のものだと思い込んで話してるけど、「あー、やっぱり所有から始まってるから、こんな事をするんだな」って思う
由貴子 あー、全然だめだ! 会話が噛み合わない
由亜 絶対嚙み合わない!
先生 僕が純粋である理由って言うのは、読書をほぼほぼしてない
由亜 うん!
先生 あのね、作者がバカバカしく見える。 「この人、マジでこんなこと思って書いたのかな?」とか「これ、こんな前提に立たなかったら成立こと書いてる」とか
一同 あぁ~
先生 経済学の本書いた人は全員アホだと思う。 お金の発行の仕組みを無視してから、本当に経済学が存在してると思ってるんでしょ? 好きなだけ刷れるお金に価値なんかあるわけないでしょ!
沙織 ないないない!
里佳 先生と出会うまで、本当にそういうものだと思ってたから
由亜 ん? どういうもの?
里佳 今の社会の価値観で生きてる人しか見た事ないから、それが良い人生になる事とか、そういう風に思ってたから、だからもう
由亜 今、その信じてた自分を振り返ってみて、どう?
里佳 アホだなぁって(笑)
一同 あはははは(笑)
里佳 いや、書けない(笑)、なんて言うんだろう、とりあえず置いておくみたいな気持ちでやらないと、やれないです(笑)
今だからこそ…10
「愛メシ楽屋トーク」より(新聞Vol.10)・・・③につづく