えーりが生まれたのは 戦後14、5年経った頃だった。
その頃の沖縄はアメリカの統治下にあって、看板から食品パッケージまでローマ字やカタカナで書かれた物が多く、缶切り無しで開けれる缶詰もさほど珍しい物ではないアメリカゆ〜(アメリカの流れ)だった。そんなアメリカ商品があることが当時の沖縄の当たり前だったのだ。
本土復帰するまでは調味料といえば、味噌、塩、醤油、砂糖だけで、みりんもあったかもしれないが、我が家ではそんな上品なものを使うようになったのは だいぶ後からだった。
アメリカの影響を受けていた沖縄だからマヨネーズやケチャップは早くから口にしていた。サラダといえばマヨネーズにケチャップと砂糖を加えたオーロラソースが支流で、刻んだ生野菜の上にそのソースをたっぷりかけて食べるのが好きで、その脇にマカロニサラダが添えられた時には“もしかして母ちゃんに愛されているかも“って思ったほど舞い上がったものだ。
なぜそんなにマカロニサラダに舞い上がるかというと、単純に美味しいから!それは今だに変わらないぐらい好きな食べ物のひとつになっていて、えーりにとってマカロニサラダはもはや付け合わせではなく、メインディッシュなのだ。
大人になってからは食べたい時にいつでも作って食べれるようになったから渇望するほどではないが、今でも子供の頃にワクワクしたあの嬉しい気分は忘れていない。
そんな食べ物にまつわる事やその時の気持ちや想いを思い出し、そんな些細なことで喜ぶってかなり昭和感あり過ぎるな〜って思うけど、けどね、えーりにとって些細なことではないし、シミったれた暗いことではないのよ。60年前のことが今だに喜べるのだから心から幸せなことだと思う。
60年前の食事事情は今の若い子からすると想像できないだろうし、それこそ昭和感丸出しで伝わらないかもしれないけど、卵も家族で週に1、2個食べれればマシのほうって言われるぐらいの贅沢品だったし、マヨネーズやハムだってそう。そんな贅沢品の食材を入ってのマカロニサラダなのだから舞い上がるのは当然のことで生涯忘れられないものだってことは理解して欲しい 笑
マカロニサラダを作り終えて思ったことなんだけど、感じたこと、体感したことは生涯自分の中にあり続ける。だから嬉しい、楽しいと思えることを大事にして生きていきたいとマカロニサラダを作って改めて思った。
みんなにもワクワクしながら食べた思い出のご飯ってある?
きっとそれが心の栄養になるとえーりは思うから、ワクワクするご飯をたくさん見つけて、小さなことでも喜べる人になって!
・マカロニ - 150g
・きゅうり - 1本
・人参 - 小1/2本
・新玉葱 - 1/4個
※新玉葱がない時は、水にさらすか、刻んで空気にさらすと辛味が軽減します。
・玉子 - 5個
・ハム - 5枚
・ピクルス - 少々(お好みで)
・マヨネーズ(お好みの量)
・塩(お好みの量)
・砂糖(お好みの量)
★容量は、あくまでも目安! 自分好みに足したり引いたりして「美味しく」食べてね!
by:まーさん食堂スタッフ一同
「玉子」は、沸騰したお湯で12分茹でてから粗みじん切りする。
「人参」は、1/2本 皮をむき、みじん切りして、下茹でする。
「きゅうり」は、薄切りにして、「塩」2つまみで塩もみして、しっかり汁気を切る。
「新玉葱」、「ハム」、「ピクルス」は、みじん切りする。
「マカロニ」を沸騰したお湯で茹で、水切りする。
ボールに「マカロニ」を入れ、粗熱をとりながら混ぜる。
「茹で玉子」、「きゅうり」を入れ混ぜ、「人参」、「新玉葱」、「ハム」を入れ混ぜ、「マヨネーズ」をお好みの量入れ、「塩」1つまみ、「砂糖」2つまみ 入れ、好みの味に整えたら 完成❣️
★マカロニサラダが残った時は、トーストの上にのせて食べるのをおすすめしまーす!
コメントも待ってるよ~♪