👵🏼 今も昔も すぐりむん✨

▼ レシピ 1を見る👀✨
　
▼ レシピ 2を見る👀✨
　

今も昔。大切にしたいものは変わらない！

誰にでも１つや２つホッとするご飯があると思う。

それは美味しさや食べ慣れた味にホッとしていると思うんだけど、えーりは美味しいという味のことだけではなく、人との絡みからそう感じるご飯がある。

今回『グルメ食育』で紹介する“からし菜ウンブシー“は、まさにオジーとの絡みから、嫌いだったものが好きになり、大切にしたいものに変化し、えーりの食に対する礎になった話。

もともとえーりは、からし菜ウンブシーが好きではなかった。どちらかというと嫌いな味噌汁だった。

なぜなら葉野菜のからし菜を茹でた上にさらに柔らかく煮詰めていてまるで病人食のように感じたからだ。

年寄りにあわせた食事はすべてが柔らかく調理されていて、どれを食べても食感が同じで、味までもぼやけた感じがして好まない物が多かった。

それでもえーりがオジーと年寄り食を食べたのは、何を食べるかというよりも誰と食べるかを気にかけていたからだったと後になって気づいた。

要はえーりはオジーと一緒にご飯が食べたかっただけだったのだ。

オジーと一緒に食べてると美味しくないものでも、いつの間にか美味しく思えるようになっていたから不思議だ。

その代表的なのが“からし菜ウンブシー“だ。

えーりはシャキシャキ野菜が好きだったから、茹でたからし菜をさらに煮詰める＂からし菜ウンブシー“は大の苦手だった。

オジーの昼食は毎日が蒸した芋と豆腐と味噌汁。その味噌汁には“からし菜ウンブシー“がよく出されていた。

味噌汁というと、汁の方が主になるのだが、オジーの“からし菜ウンブシー“は大量のからし菜と豆腐と少しの豚肉といった具だくさん味噌汁で、汁を飲むというよりも野菜に汁を絡めて食べていた。

そんな食事を前にして「毎日、毎日同じものが食べれるね?」と不満げに言ったことがあったが、それに対してオジーは「食べれるだけで有難いさ」と穏やかな口調で言った。

普段ならご飯への愚痴には厳しいはずのオジーなのにその時は穏やかに言った。

咄嗟に自分が言ってはいけないことを言ってしまったことに気づき、気まずい雰囲気に黙って“からし菜ウンブシー“を食べた。

それからもオジーと食べるご飯は変わることがなかったが、あの日を機会にえーりの気持ちは徐々に変わっていった。

「食べれるだけ有難い」と聞いた時、作ってもらいながら不満ダラダラの自分が恥ずかしくなったのだ。

その頃からご飯に対して不満を持つのをやめて、台所を手伝うようにもなった。

すると、“からし菜ウンブシー“が不満なく食べれるどころか、美味しいとさえ感じるようになり、あまりの不思議にえーりは汁椀に入ってるからし菜ウンブシーをまじまじと見た。

いつもと変わらない“からし菜ウンブシー“なのに美味しい。

えーりは、不思議に思いながらお椀いっぱいも“からし菜ウンブシー“を食べ尽くした。

するとオジーが「まーさらやー？」と聞いてきた。

訳）美味しいだろう？

えーりは黙って頷きながらオジーの顔を見た。

「有難いと思って食べたら何でも美味しくなるもんだよ。だから、何を出されてもいつでもありがとうって食べなさい」と言った。

その時、心の持ち方ひとつでこうも違うものなのかと思った。結局、美味しい美味しくないはえーりの心の持ちかたひとつなんだと感じた。

今考えると、オジーが毎日食べてた芋、豆腐、味噌汁は決してハイカラな食事ではないけれど、かなりバランスが良い食事だったと思う。

オジーたちのように戦争を経験し、焼け野原をくぐり抜けてきた者からすると、どんなご飯も美味しく有難いものなのだろう。

敢えてその事に触れないオジーだったが、『今在ること』への感謝の念はいつも感じられた。

豊かになった今、わざわざ苦しかった時代や物が無かった不自由さを引き合いに出すつもりはないが、「ありがとう」という感謝の気持ちで日々暮らしていたいと思う。

好んでオジーとご飯を食べたのは、このような会話ができたからだった。今ではそれがえーりの食への想いに繋がり、礎になっている。

そんなオジーとの絡みがあって、えーりは嫌いだった“からし菜ウンブシー“が大好きになっていた。

今では大切に受け継ぎたいと思うまでになっている。

「有難い」

「ありがとうね」は魔法の言葉でご飯に限らず、そういう気持ちでいると何でも違うものに変わっていくものなんだと感じる。

そしてオジーの感謝の念（おもい）は食事だけではなかった。

道具に対しても丁寧に扱い、その物腰は子供から見てもとても気持ちの良いものでそんなオジーを見るのが好きだった。

だからえーりはオジーにまとわり付いて、ちょっとしたオジーの口からこぼれる一言一言を拾っていたのだ。

便利な物に溢れている現代だからこそ、「ありがとう」に溢れるべきだろうけど、昔より随分と「ありがとう」が少なくなったなぁ〜と感じるのはえーりだけかな〜

改めて直で「ありがとう」が伝わる食事の場を大切にしていきたいと思う。

“からし菜ウンブシー”を食べるたびにオジーとの関わりを思い出す。
　

🔸LIFE VISION新聞はコチラから

　
　
　

　

・からし菜　－ 1 束（450g）
・ツナ缶　－ 大 1/2g
・豆腐　－ 1/2 丁
・粉だし　－ 少々
・油　－ 大さじ 1

★容量は、あくまでも目安！ 自分好みに足したり引いたりして「美味しく」食べてね！
　by：まーさん食堂スタッフ一同
　
　

・からし菜は水洗いして、1〜2cm幅に切る。
・切った「からし菜」をボールに入れ、「塩」大さじ1を入れ 軽く揉む。
　

　
　

　
　

　
　

※ツナを入れた段階で味をみて、粉だしはお好みで入れてね。

　
　
　

　

・からし菜　－ 2 束（900g）
・豚バラ肉（スライス）－ 300g
・豆腐　－ 1 丁
・味噌　－ 150g
・水　－ 1CUP（200cc/1CUP）
　
【だし汁用】
・だしパック　2袋
・かつお節　40g
・水　7CUP

★容量は、あくまでも目安！ 自分好みに足したり引いたりして「美味しく」食べてね！
　by：まーさん食堂スタッフ一同
　
　

・「からし菜」を水洗いして、硬めに茹で、3cmに切り、「豚バラ肉」も3cm幅に揃えて切る。
・鍋に だし汁 を作り、冷ましておく。

　

　
　

※豚バラ肉を柔らかく仕上げるために、だし汁が冷たい段階で入れる。

　
　

※食べる時に、お好みで追い味噌をして食べるのもお勧め❣️