今回紹介するレシピは 母が私たち子供を感動させた一品で、えーりも自身の子供たちに作ってあげてた“チーズにぎり寿司“
洋のチーズと和のにぎり寿司の組み合わせ。なんという斬新なメニュー。今でこそサラダと組み合わせた洋風巻物はあるが、当時は目にしたことはなかったし、当然口にしたことも無かった。
母がそれを作ったのには、3女 みーちゃんの貧血と食の細さを気にかけてのことで、毎日何かしらの工夫を凝らしていた。
このチーズにぎり寿司を初めて食べたのは小学5年生の時のクリスマスイブだった。
当時、洋食というのはほとんど知らないし、家で洋食を食べた思い出はない。
だからこのチーズにぎり寿司は鮮明に覚えてて、あまりの美味しさに感動したこともしっかり覚えてる。
何よりもその日はクリスマスイブで 母のサプライズは本当に嬉しかった。
その頃の我が家は経済的に余裕がなかったからおかずの一品にならないチーズなんて滅多に食べれるものではなかった。それがイブの食卓に並んだのだからさらに驚きだ。
寿司めしの上に薄く乗ったチーズ。それを焼き海苔で抱え込むように巻かれてあった。いざ食べようと手に取っては見たものの これって合う? 味は大丈夫? どんな味なんだろう? と警戒心が先に湧き出た 笑
それでも興味の方が勝ってひとつ取って食べてみた。
程よい酢めしの甘さとチーズの塩味がベストマッチで次々と手が伸びて、あっという間に大皿に並んでたチーズにぎり寿司はあっさりと消えて、食べる前の警戒心よりも満足感で満たされていた。
このチーズにぎり寿司を作るたびに思うのは、母の食のアイディアの素晴らしさだ。
限られた食費の中でのやりくりする大変さは、結婚して家庭を運営するようになってわかったことで、子供の頃は知る由もない。だからよく他の家と比べてはグチっていた。それをどんな気持ちで聞いていたのかと思うと今は母に対して本当に申し訳なく思う。
やりくりの毎日に思いついたのがこのチーズにぎり寿司だったと思う。
現在のようにパソコンや携帯などで調べられる訳でもない。我が家は料理本なんて買えない状況だったから 母は自分で考えるしかなかった。それでもご飯作りに手を抜かず、工夫する起動力になったのは子を思う母の愛、想いただそれだけだったと思う。
ただただ喜ばせたいの気持ちがあのアイディアが思いついたのだ
母は“子供たちを喜ばせたい“と思いながら自らも楽しんでいたと思う。なぜそう思うかというと、子供たちが喜んで食べるのを嬉しそうに見ていたからだ。
先生曰く
『本当に思っていたら 思いつくもの!』
その言葉通り、母の想いはご飯作りに表れていた。
経済的に余裕はなくても喜ばせるご飯が作れたのは、“喜ばれるご飯を作りたい“が常にあったからだ。
だからクリスマスにあったチーズにぎり寿司が思いついたのだと思う。
チーズが巻かれているだけで完全洋風に見えてハイテンションになった。
決して豪華ではないけれど、変り種をみせてくれた気持ちがとても嬉しかった。
思っているからこそ思いつく
そんな母の想いが感じられた心に残るチーズにぎり寿司なのです。
誰にも心に残る母親のご飯はあると思う。
それはお母さんの愛、想いが伝わっているから心に残るもので、そして、それを受け継いで伝えることは愛を伝えることでもあり、それが“おふくろの味“なんだと思う。
も お楽しみに~♪

