えーりには生涯好きになれないと思う おかずがあった。
あったと言うことは過去形ね。
大好き・・・ってまではいかないが、好きな一品になったのが今回の主役の“ひじき“
ひじきが嫌いなわけは初めて食べた学校給食の味にある。
初めてひじきを口にしたのは小1だった。
当時 学校給食を楽しみにしていたえーりは毎日「今日のおかずはなんだろう?」「今日は何が食べれるんだろう?」と心弾ませ登校していた。 言えば登校理由は“給食“にあった。
そんなえーりの1番の楽しみをひじきが壊してしまった。
初めてひじきを見た第一印象はただの黒色の何かがボソッと入っているようにしか見えなかった。たまに人参が申し訳なさそうに見え隠れしていた。それを周りが食べ始めたのを確認してから口にした。
口に入れた途端、見た目通りのボソボソ感の違和感で吐き出したくなったけど、その一口は我慢して飲み込んだ。
でも、ふた口目はなく、その日の給食はパンと脱脂粉乳だけで終わってしまった😂
帰宅すると速攻で母にどれだけひじきが口に合わないものだったかを報告した。
普段は好き嫌いに厳しい母だったが、唾を飛ばしながら勢いよく訴えるえーりに大笑いしてた。
翌日の晩ご飯のおかずにひじきが出た。
それを見て、えーりは“しまったーーー、やられたーーー”と思った。
母は好き嫌いを言うと、1週間でも2週間でも食べるまで同じものを出し続ける人。そんな人に前日ひじきのことを話したことのをものすごーく後悔した。
ここは諦める他にないと悟ったえーりは 深呼吸して食卓についた。
言うまでもないが、その時の気分は完全ブルー💦💦💦
母は台所の隅からチラチラ覗くようにを見ていた。
たぶんえーりがちゃんと食べるかを見ていたと思う😱
逃げられないと悟ったえーりは“食べてやろうじゃないか“と気合を入れてひじきに手をつけた。
美味しかった👏👏👏
なんで?
ひじきだよね?
なん口も食べてみるが、やっぱりひじきだ
よーく見ると、そのひじきには人参、ちくわ、ニラが入っていて、給食のひじきにはなかった鰹節の香りがほのかに感じた。
普段は白米に何かをのっけて食べることのないえーりだが、この時はたっぷりの白米にたっぷりのひじきをのっけてぶっかけ丼にして食べた。
ひじきって美味しいものなんだって その時わかった。
これを機にえーりはひじきが普通に食べるようになっていった。
素直に 食べれたことが嬉しかった。
鰹の香りだけでも美味しさ増しましなのに、加えてちくわまで入ったから食感はかなり違った。
ちくわのお陰で苦手なボソボソ感はなくなり、ちくわのダシでこくも出てほんと美味しかった。ニラが加わったことで彩りよく仕上がっていた。味も大事だけど、見た目の彩りも美味しく感じる大事な要素なんだと思った。
母は食に対してはかなり厳しい人だったけど 工夫を怠らない人でもあった。口うるさく厳しくとも苦手なものでも工夫して食べれるチャンスを与えてたのには感心させられる。
そんな母を見てきたえーりもいつの間にか同じように苦手なものを工夫して作ることを覚えた。
お陰でえーり自身も苦手を克服してきたし、工夫することが楽しみになった。
こう考えると、嫌いなことがあったことで、工夫を覚え、そして好きになっていく。
それを楽しみに変えてきた今は嫌いなものがあることも決して悪いことではない。
えーりはそう思うんだよね。
苦手なものを好きに変えられるっていいと思わない?
それが楽しめるようになったら人生は倍楽しくなる!
それは間違いない!
・乾燥ひじき - 30g
・人参 - 1/2本
・ニラ - 8本
・ベーコン - 100g
・大豆(水煮) - 150g
・醤油 - 大さじ 3
・みりん - お好みの量
・砂糖 - 大さじ2と1/2
・和風粉だし - 小さじ 2
・かつお節 - 15g
・水 - 400cc
※醤油は、九州の甘口醤油を使用しています。甘さはお好みで調整して下さい。
★容量は、あくまでも目安!自分好みに足したり引いたりして「美味しく」食べてね!
by:まーさん食堂スタッフ一同
①「ひじき」は、ボールに入れ、多めの水で戻し、水切りする。(15分位おく)
②「ニラ」は、2〜3cmに切る。
③「人参」は、しりしり器で切る。
※しりしり器のない方は、短めの千切りにする。
④「ベーコン」は、1cmの幅に切る。
⑤鍋に「水」400ccを入れ火にかけ、沸騰したら「かつお節」15gを入れ、2分ぐらいで取り出して、かつお出汁をとる。
※味付けには足し算は出来ても、引き算はできないので一度に入れ過ぎないように加減して入れてね!
「和風粉だし」を足す。
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