今回紹介するのは“沖縄風味噌汁”
これは簡単に作れて、しかも美味しい👍
だから、作り慣れていつでも作れる一品にして欲しいと思う。
でもね、えーりは、今でこそ心底美味しいって思うようになったけど、最初は苦手な味噌汁だったんだよ。
では、最初はどうだったか・・・の話からしよう
えーりは祖父母と寝食を共にしていて 壁ひとつで隣に両親と妹弟が生活していた。
小さい頃からオバーの作るご飯で育った。
年寄りに合わせたおかずはとにかく柔らかく煮ているから、何を食べても同じ様に感じたものだ。
トンカツとか、カレーなどの小洒落ものはオバーのメニューにはまったく無かった。
作れないから仕方がないとわかっていたから、母が作った時にはそれを食べていた。
ある日、オバーが野菜をごちゃ混ぜにした味噌汁を作ったことがあった。
出された瞬間、えーりは「コレ何? こんなに色々入ってて美味しそうじゃない💢」と不機嫌に言い放った。
それを聞いていたオジーが瞬時に「文句を言わんで食べなさい!」と叱られて えーりはしぶしぶ食べた。
すると、見た目よりコクがあって美味しくて驚いた。気がつくと、祖父母たちよりもえーりのほうが多く食べていた。
その味噌汁をよーく見てみると、前日、前前日まで野菜炒めや味噌汁に使われていた野菜たちだった。しかも少量づつ残っていたものばかりでどれも炒めるには少なすぎるのと、炒めるに合わない野菜も中にはあった。
えーりの食べっぷりにオジーは目を細めて「カマンカマンの7まかい(※)」と言って笑われ、食べる前の気まづい雰囲気が消えていた。そりゃそうだ、夢中になって食べたのだから笑われて仕方ない笑
(※沖縄方言で 食べない食べないといって7回もおかわりして食べる様のこと)
食べ終わって、お茶を飲みながらくつろいでいると、オジーが「3日、4日経つと、どんな野菜も萎びてくる。 ダメになってしまう前に食べ切らないともったいない。
だからあの味噌汁なんだよ。あなたは見たくれで”美味しそうじゃない”と言って、食べる前に不満を言った。 それは間違っている。 そうじゃないか⁉️」と言った。
※この頃はまだ冷蔵庫が普及していないので、その日食べる分だけの食材を買い求め、無駄にしないように工夫していた。
確かに”そうだ”と思い えーりは黙って頷いた。
そんなこともあって、あれ以来、食べずして文句を言うことは無くなり、おかげで食わず嫌いもなくなった。
それ以降、大の沖縄風味噌汁ファンになって自分でも作るようになった。えーりは最近まで本土でも味噌汁は同じように作って食べるものだと思っていたが違っていた 笑
沖縄風味噌汁って よく言ったもんだな〜と思っている。
沖縄にはチャンプルー文化がある。その最たる一品がこの沖縄風味噌汁で、一度食べたら誰でも好きになるのではないかと思う。
※チャンプルー=ごちゃまぜ
今は、週一程度で冷蔵庫の整理をしながら残り野菜を味噌汁に使っている。バランスも良く、味噌がしっかり摂れるということや何よりも美味しいということから、各家庭で欠かせない一品になるのではないかと思って今回食育レシピで取り上げた。
飽食時代になった現代では”勿体無い“という言葉は的を得なくなってきたが、台所を守るお母さん、女性には広い視野で農家さん、酪農家さんの難儀や苦労を理解して日頃から食材に意識的であって欲しい。そんな意味でも食材を使い切るこの沖縄風味噌汁は日本の台所を助けると言っても過言ではないとえーりは思う。
こんなところでも他者を思いやることや、他者への感謝が感じられる。
それはオジーたちにとってはあまりにも当たり前すぎて言うまでもないことだった。
根底に感謝があるのだ。
その感謝、悲しいことに現代においては 簡単のようで簡単ではなくなってきていて、今、先人たちとの当たり前の違いを感じてならない。
最後に
必ずしも今回紹介した食材で作りなさいということではないよ。
自分なりのダシや残り食材で作ってみるのもぜんぜん構わない。
それが食材を大事にすることに繋がると思う。
これをきっかけに食材に意識的になると、社会を見直す一歩になるのではないかと思う。
たかが食事、たかがご飯!
されど命を支え、社会を支える!
本来、食文化はもっと大切されるものではないかと思う。
お母さんが、女性が食を通して社会を思いやることの大切さを伝えることができたなら、本当に優しい思いやりの社会を手渡すことができるのではないかな〜とえーりは思う。
そんなことを今後も食育ブログを通して伝えていきたいと思う今日この頃です。
・島豆腐 - 1丁(木綿豆腐)
・ポーク - 100g
・グーヤ肉(豚の腕肉) - 150g
・レタス - 小 1/2個
・人参 - 1/2本
・かまぼこ - 80g
・小松菜 - 4本
・玉子 - 4個
・味噌 - 80g(足りなければ追い味噌で)
・和風粉だし - 小さじ1
・かつお節 - 20g
・水 - 1400cc~1500cc
★容量は、あくまでも目安!自分好みに足したり引いたりして「美味しく」食べてね!
by:まーさん食堂スタッフ一同
①沸騰したお湯の中に「かつお節」を入れ、2分ぐらいで取り出し、冷ましておく。
②「グーヤ肉」は細切りにする。
③「ポーク」と「かまぼこ」は細めの短冊切りにする。
④「人参」は皮をむき長めの細切りにする。
⑤「小松菜」は4㎝の長さに切る。
⑥「レタス」は手で大きめにちぎる。
※レタスは大きめにして、火を通し過ぎないようにシャキシャキの食感を楽しんでね〜!
※熱い出汁に入れると、肉がしまって硬くなるので、冷ました出汁から入れるようにしてね〜!
※最後の味の調整は、追い味噌で調整してね〜!
コメントも待ってるよ~♪