HAPPBLOGファン&神友のみなさんこんにちは。
もずくを食べて、元気になった神友のみなさんーん、続いては、えーりの”新人看護師”時代のお話を紹介するね。
まあ”医療現場あるある!” と言えばそれまでなんだけど、笑い話・・と言えばそれまでなんだけど、えーりを指導してた、先輩看護師さんは、ホント「観る」ことの大事さを教えてるし、学ぶ、姿勢のことも教えてる。
前回、私の指導時代の話も書いたけど、先輩看護師から教えてもらったことは、えーりに「襟を正す」をたたき込んでくれたって感じ。そもそも、えーりに学ぶ姿勢があったからこその結果だと思う。
親力プログラムでいうところの「関わる目的の違い」でも、その意味が分かるし、由貴子さんの「まーま見て!」の記事でも分かるように、意図した行動、目的は何かを明確にこの先輩看護師は教えてくれたと思う。
皆さんの関わる目的って何かな~?
読んでぜひコメントくださいね。
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最近の事務所での他愛無い話から、それぞれがこれまでの経験話になった。 ウチのスタッフには元医療従事者が多く、当時を振り返っての話になった。
えーりも入職したての頃に未だかつて忘れられない婦長からの指導の話をした。
えーりは高校卒業と同時に整形外科に入職。
その診療所は多くの通院患者で混み合っていて、新人のえーりには細かい指導というものは無いに等しいものだった。
どのぐらい経った頃だったか、いきなり婦長から「えりさん、綿球ってわかる?」と聞かれた。
えーりが「知ってます」と即座に答えると、婦長は「作れる?」と聞いたので、えーりはためらうことなく「はい!」と応えた。
えーりはあ〜〜アレね👍 どういうもので、どんな時に使うものなのかまで知ってるし、あんなものは綿をちぎって手のひらで丸めればチョチョイのチョイで作ってあげれるよ。任して!の心の声
続けて 婦長は「では、この箱いっぱいに作ってくれるかしら?」と言って、ロール巻きにされた大きな脱脂綿と大きな段ボール箱をえーりに手渡した。
えーりは初めて看護師らしい仕事を与えられたことが嬉しくて、元気よく笑顔で「はい!」と言って受け取ると、婦長もまた「じゃー頼んだわよ。よろしくね」と言って笑顔を返してくれた。
えーりは脱脂綿と段ボール箱と抱えて、黙々とロール巻きの脱脂綿を何時間もかけて綿球を作った。一日の大半を脱脂綿をちぎって丸めていると鼻はムズムズ、気がつくと手のひらはサラサラになっていた。
そんなえーりの横を婦長は行き来しながらニコっと応援するかのように笑みを送ってくれていた。
大きな段ボールいっぱいの綿球にえーりの達成感は半端なかった。
初めて一人で成し遂げた仕事に誇らしく感じながらそれを抱えて勢いよく婦長へ差し出した。
婦長は「あら〜もう仕上がったの? 思ったより早く出来たのね」と言うではないか。 その言葉にえーりのテンション丸上がり⤴️⤴️⤴️
えーりは 内心こんなのお安いご用ですよって得意になっていた
ところがだ
婦長はえーりが差し出した段ボールを受け取ると、穏やかな口調で「これじゃ〜使い物にならないわね」と言って ゴミ箱にそっくりそのまんま放り込んでしまった。
えーりは鳩が豆鉄砲が喰らったかのようにその場に立ち固まってしまった。えーりには訳がわからなかった。なぜ捨てられたのかが全くわからなかった。
すると婦長は続けて言った
婦長:私はあなたに綿球がわかるかと尋ねましたよね? そして、作れるかも聞きましたよね? それに対してあなたは“はい!“と応えましたね
えーり:はい、そう言いました
婦長:いいですか? アレは綿球ではありません!
えーり:えっ? 💦
婦長:看護師には1にも2にも観察力が求められます。あなたは綿球をわかっていない。それなのにわかっていると応えました。それがこの結果です! まるっきり違うものを差し出しましたね。医療現場で“間違いました“は通りません! あなたはこれまで綿球を見ているようで見てなかったということです。観察力がないということは看護師として致命的です!
婦長の言葉が胸に刺さり自分が何をしているかがわかった。
自分の知ったかぶりにぐうの音も出ず、息を止めて立ち尽くすことしかできないでいた。
婦長に謝った後、改めて捨てられた綿球を見てみると、さっきまで小指の先ほどの綿球がなんとビワの実ほどの大きさになってゴミ箱から盛り上がるように溢れ出ていて、婦長の言う通りそれはもう綿球ではなくなっていた。
これを機にえーりの仕事に対する姿勢が変わった。
“わからない“を前提に目の前の仕事に真摯に向き合うようになったのだ。
すると、それまで指導してくれなかった婦長みずから 細かく指導してくれるようになった。
今でも時々、当時を振ってはえーりという人間をじっくり観察し、えーりにあった指導をしてくれた婦長に感謝している。
得意になって綿球づくりをしている傍を行き来しながらも黙って見守ってくれていた婦長に愛を感じ、ほんと感謝しかないなーと思う。
捨てられた綿球もどきは一年分に値する量だったのにも関わらず、それをゴミにさせたのだから、申し訳なささに心が痛んだ。
痛むからこそ“2度としない!“という決意が芽生えた。
“使い物にならないわね”の婦長の一言は、一見するとイヤミのように思えるかもしれないが、えーりには“看護師のミスは取り返しのつかないことにも繋がるんだよ“と言ってくれたのだと受け止めている。
優しい言葉、優しい態度だけが愛じゃない!
その人の成長になる関わりこそが愛だとえーりは思うし、えーり自身もそんな人間でいたいと改めて思った。
これが“愛“
きっと“愛“
絶対“愛“なんだよ〜〜〜
わかったか〜〜〜
今回の教訓‼️
⭐️良い耳で聴け❗️
⭐️知ったかぁ〜はすんな❗️ 愛されないぞ❗️
⭐️金城先生曰く、すべて愛❗️ 愛しかない❗️