ある日のゴルフレッスンでの出来事。
参加者の一人Mさんがスタートからしばらくすると「今日は具合が悪いので早退するね」と言ってきた。
確かに彼女の顔は血の気をひいた顔をしていて生気がなく、どう具合が悪いのか聞いた。
えーり:どうした? 風邪気味なの?
Mさん:そうじゃなくて、、、心臓が痛くて
えーり:心臓?
Mさん:うん。最近ウォーキングし始めたからかな〜?
とポツリと言った。
せっかくの体力作りが体調不良になるってことは、、、
えーり:Mーーー、楽しんでやらないと
Mさん:だからよね〜。自分が自分のこと嫌になるさ〜
と言って帰っていった。
たまたまそこに居合わせ一部始終を聞いていたユウシが素っ頓狂な顔でえーりを見た。
えーり:ユウシ、どうした?
ユウシ:えっ、えっ、えっ、ユウシにはわからん💦
えーり:何が?
ユウシ:ウォーキングでしょ? ウォーキングをめんどくさいとか考えて気分が悪くなるって意味がわからない
えーり:イヤイヤながらやってたら誰でもそうなるでしょ
ユウシ:ユウシも時々ジョギングするんだけど、走り始めは確かにキツイって思ってイヤになるけどその時気持ちを切り替えるわけ
えーり:どんなふうに?
ユウシ:どうせ走るんだから”楽しもう”って思うわけ。そうしたら楽しくなるから、キツイけど楽しいわけ。そしてやって良かったって思うわけ
えーり:だよね〜。 どうせやるなら楽しまないと勿体無いよね〜。楽しんだら楽しくなるからね
ユウシ:うん!
えーり:楽しむって大事! 何でもね。楽しむから楽しくなる。楽しむってことを最初に決めるやることだね。
ユウシ:うん!
えーり:忘れないでよ、ユウシ
ユウシ:うん!うん! えりこさん、ユウシは何でも楽しんでやる!
ユウシと二人 そんな話をした。
そのユウシが全部楽しんでいるのかというとそうではないけれど、Mさんを見て、楽しんでやることの大切さを少しでも実感できたことはユウシにとって良いことだったと思った。
そんな時、幼い頃にオジーに”ゆーしったい”と言われたことを思い出した。
※ゆーしったい=沖縄の方言で”言わんこっちゃない”という意味
子供の頃のえーりは家の手伝いを言いつけられることが多かった。兄弟の一番上ということもあってのことだということはわかっていても、自由に遊ぶ妹たちを羨ましく思っていた。
ある日曜日、いつものように食器洗いを言いつけられた。
当たり前のように言いつけられたことへの不満と遊びたい気持ちがピークになって半ば半べそになっていた。
洗いはじめてまもなくパリンと音がしてスポンジを持つ手に痛みを感じると同時に右薬指がざっくり切れて血が流れた。
濡れていたこともあって、なかなか血が止まらずタオルで包んでその場でかがんでいた。
そこへオジーが来てこう言った
「ゆーしったい」
ゆーしったい⁉️ケガしている時に言う言葉か?って正直思ったし、まずは傷の手当てしてくれよとも思った。
けど、次の瞬間、オジーのこと 何かある?とハッとして、オジーを見上げた。
オジー:あなたは怒って洗っていただろう?
えーり:えっ?
オジー:イヤイヤながら洗っていただろう⁉️
えーりはうちあたいして小さくうなづいた
※うちあたい=心に当たること
オジー:いつもイヤイヤながらするな!と言っている。だから今日は指を切った。
答えにならない答えにしばらくボーっとしたえーりだった。
そもそもえーりだけが手伝いをさせられることに不満に、楽しくできないのは当たり前と思っていた。
えーりの不満と怪我がどんな関係が?と思ったけど、やるな!と言われたことは理解できなくともやってはいけないことだとこの時の怪我でわかった。
オジーは、“ダメはダメ”
理屈ではないこと。わかったから従うと言うことではない。
“ダメはダメ”が理解させないでいると、言い訳や言い逃れを許すことになって、結果 理屈をこねる人、ずるい人間性を許すことになる。
だからオジーは不満でやることを許さなかったのだ。
わからんでもやれ!は言い逃れるズルさを潰しているのだ。
それをオジーは”ゆーしったい”の言葉に託して言ってくれていたのだと今は有り難く思う。
“ゆーしったい”には、これだけで済んでよかったという温かい想いも含んでいるようにえーりは感じる。
どんなことも、どんな時にでも出来ること、出来てることを喜べる自分でいたいと思った出来事だった。
今回の教訓❗️
⭐️大人から襟を正し”ダメ”を知れ❗️
⭐️喜ぶは当たり前の姿勢❗️
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